弐度と逢えなくとも

ホテルのバイトはまあ普通に終わり次のバイト先に行く途中の電車で
いきなり
「そう思いますよね?」
と全く知らない男の人から話し掛けれれる。俺は
「当然ですよ!」
と答えた。
俺とおないくらいの男の人はスーツを着ていて
周りには着物を着た二十歳前後の女性が数人…
どうやら大学か何かの卒業式の帰り集団っぽかった。
周りの女性が
「知り会い?」と聞く。男は
「全然」と女性たち苦笑、俺はニコニコ。男は
「いくつですか?」「どこの大学ですか?」とか聞いてくる。
俺は普通に答える。
「今度そこの大学遊びに行くわ!」
「是非!学園祭とかしょぼいけど来てくださいよ」と絶対実現しないであろう
話とかしつつ、俺のほうが降りるのが早かったみたいで
「じゃあ!」と、すると
「また今度!」と笑顔で別れて
たぶん二度と会わないだろうしすれ違ったとしてもお互い気づかないかもしれない。
向こうの人は少し変わっていた気がする。こんな返答している俺も
おかしなやつかもしれない。
でもなんか楽しかったし、うれしかった。日常の中の出会い。
普通に生活しているとすれ違う人、一緒に電車に乗った赤の他人とは
会話を交わすことなんてないだろう。100年間毎秒1人の人と出会って
いっても32億人くらいにしかならない。今世界人口が何人いるか詳しく
知らないけど全員に会えないだろう。だから普通にすれ違う人たちとも
すごい確率で出会っているだなとたまーーに思う。でも全く記憶には
残らない。今日話したこの男の人もすぐに忘れいく人かもしれないけど
今こうして鮮烈に覚えているし、今こんな長い日記を書いているしねぇ。


何でかとても印象に残ったよ。